
メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)は、内臓脂肪型肥満
+「高血糖・高脂血症(脂質異常症)・高血圧」の生活習慣病のうち2つ以上が重なった病気ですので、
・「
メタボリック症候群=生活習慣病」
といえる、非常に危険な状態です。
では、そもそも生活習慣病とはどのようなものなのでしょうか?

生活習慣病とはその名の通り、「食生活・運動・喫煙・飲酒(アルコール)・ストレス」などの日頃からの生活習慣が原因で発症、進行に関係する病気の総称で、以前は「成人病」と呼ばれていましたが、生活習慣が大きく関わっている事が分かったため生活習慣病と呼ばれるようになりました。
具体的に以下のような病気が生活習慣病とされています。
生活習慣病 |
原因 |
疾患 |
食生活 |
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症(脂質異常症)、高尿酸血症(痛風)、循環器病(心臓病・脳血管)、大腸がん、歯周病、骨粗鬆症など
|
運動 |
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症(脂質異常症)、高血圧など
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喫煙 |
肺扁平上皮がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病など
|
飲酒 |
アルコール性肝疾患など
|

生活習慣病が最も怖いのは「
本人に自覚症状がないまま病状が進行していき、糖尿病と高脂血症など、1つだけでなく2つ、3つと生活習慣病が重複して発症する事が多い」ことです。
また生活習慣病という言葉を軽く捉えている人が多いようですが、生活習慣病は「
ガン・脳卒中・心臓病」の日本における
三大死因の引き金となってしまうリスクが非常に高い病気で、生活習慣病患者がこれらの三大死因の病気を発症する確率は、生活習慣病でない方に比べて数倍~数十倍高いと言われているのです!(生活習慣病の疾患ごとにリスクは異なります)
生活習慣病は何よりも早期発見、早期治療が必要となりますので、健康診断、定期検査などを受け、メタボ健診対象年齢(40~74歳)の方は必ず健診を受診する事が何よりも大切なのは言うまでもありませんが、予防するには上記の通り、「食生活・運動・喫煙・飲酒(アルコール)・ストレス」などの日頃からの生活習慣を見直し、改善していくしかありません。
◎食生活改善

肉類中心の欧米化した食生活、ジャンクフードなどの高カロリー、高脂肪、塩分の過剰摂取などの食生活、また偏った栄養、不規則な食事時間(朝食抜き、寝る前の食事)などは確実に生活習慣病を発症するリスクが高くなりますので、昔ながらの和食、野菜、粗食中心の食生活を心がけるようにしましょう。
◎適度な運動

現代人は慢性的な運動不足となっていますので、エレベーター、エスカレーターではなく階段を利用したり、1駅歩いたり、ウォーキングなどの軽い運動をするように心がけましょう。
◎禁煙
喫煙(タバコ)は生活習慣病だけでなく、さまざまな病気の引き金となる可能性を秘めていますので禁煙する事をオススメします。
◎適度なお酒(アルコール)
適度な飲酒であれば問題ありませんが、毎日、深酒するような生活を長年続けていると確実に生活習慣病へと繋がる確率が高くなってしまいます。
◎ストレス解消
現代人は多かれ少なかれ誰でもストレスを抱えて生活していますが、自分なりのストレスを解消法を見つけることが生活習慣病を予防する事にも繋がるのです。
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